はじめに

こんにちは、関健成 @kensei_1015 です。

「やりたいことが見つからない」

この言葉を、僕は何度も口にしてきました。

周りには「これをやる」と決めて一直線に進んでいる人がいる。

好きなことを仕事にしている人もいる。

それに比べて自分は、何をやりたいのかすら分からない。

焦りだけが積み上がっていく感覚でした。

当時の僕は、本気で探していました。

本を読み、自己分析を繰り返し、適性診断を受け、いろんな人の話を聞きに行きました。

「本当に向いていること」がどこかにあると信じていたからです。

でも今なら分かります。

見つからなかったのは、才能がなかったからでも、努力が足りなかったからでもありません。

そもそも、「見つけよう」としていたこと自体が、少しズレていたのです。

軸は「見つけるもの」じゃなかった

当時の僕は、「やりたいことはいつか自然に分かるはずだ」と思っていました。

だから、決めることを先延ばしにしていた。

もっと自分を知れば、もっと学べば、もっと経験すれば、そのうち答えが出ると信じていました。

でも実際は、どれだけ情報を集めても、どれだけ学んでも、決めない限り前には進めなかったのです。

やりたいことは、見つかるものではなかった。

決めるものだった。

決断を避けたまま動いていると、不思議なことが起きます。

行動しているのに、前に進んでいる感覚がない。

忙しいのに、自信が増えない。

何かをやっているのに、積み上がっている実感がない。

あの頃の僕は、まさにその状態でした。

判断基準がないと、すべてが魅力的に見える

今振り返ると、迷走していた原因はとてもシンプルでした。

判断基準を持っていなかった。ただそれだけです。

判断基準がないと、すべてが魅力的に見えます。

「今がチャンス」

「最短で結果が出る」

「誰でもできる」

「再現性が高い」

こうした言葉に、その都度心が揺れました。

どれも間違っていないように見える。

でも全部を同じ土俵で見てしまうと、選べなくなるのです。

そこで僕は、判断基準を持つことにしました。

完璧な基準ではなくていい。ただ、自分で決めた基準を持とうと。

僕が決めた基準は、たった三つです。

・時間をかけるほど強くなるか

・人や環境に依存せず、自分の中に残るか

・一年後の自分が、胸を張って説明できるか

この三つを満たさないものは、どれだけ魅力的でも一旦やらないと決めました。

すると驚くほど迷いが減りました。

「やるかどうか」で悩む時間が減り、「どう深めるか」を考える時間が増えたのです。

自己投資で遠回りしていた頃

迷走していた頃の僕は、自己投資は多いほどいいと思っていました。

学べば学ぶほど強くなれる。

行動すればするほど前に進める。

そう信じていました。

でもある時ふと気づいたのです。

自己投資をしているのに、自分が強くなっている感覚がない。

振り返ってみると、多くの自己投資は「成長のため」というより「不安対策」でした。

これをやっておけば安心。

乗り遅れていないはず。

努力している自分でいられる。

でもそれは、前進というより、立ち止まっている自分を正当化するための行動だったのかもしれません。

そこで僕は、自己投資にも基準を設けました。

・行動が変わるか

・時間が味方になるか

・自分の軸とつながっているか

この三つを満たすものだけを残しました。

すると不思議なことに、自己投資の量は減ったのに、成長の実感は増えました。

自己投資は、多い人が強いのではありません。

選べる人が強い。

忙しいのに前に進んでいなかった理由

予定は埋まっている。

人にも会っている。

勉強もしている。

それなのに、ふと立ち止まるとこう感じる。

「自分、ちゃんと進めているのか?」

原因は、方向でした。

不安を基準に動いていると、行動はバラバラになります。

これをやらないと怖い。

乗り遅れたら不安。

今やらないと損かもしれない。

こうした理由で集めた行動は、同じ方向を向いていません。

だから力が分散する。

分散するから、成果として実感できない。

足りなかったのは、行動量ではありません。

方向を決めることでした。

努力が報われなかった本当の理由

「こんなに頑張っているのに、なぜ結果が出ないんだろう」

そう思いながら、さらに努力を増やそうとしていた時期がありました。

でも努力は、量だけでは意味を持ちません。

努力が報われなかった理由は、努力の向きがコロコロ変わっていたからでした。

今日はこれ。

明日はあれ。

来週は別の方向。

どれも一生懸命やっているのに、同じ方向に積み上がっていない。

努力が報われ始めたのは、才能が開花したからではありません。

向きを一つに絞ったからです。

「昨日の努力が今日の自分につながっている」

この感覚が生まれた瞬間、努力は「消耗」から「力」に変わりました。

「行動量が足りない」という勘違い

結果が出ないと、人はこう考えます。

「まだ足りない」

でも多くの場合、足りないのは量ではありません。

密度です。

同じ行動を、どれだけ深くやっているか。

昨日の行動が、今日にどうつながっているか。

振り返りと改善があるか。

やりっぱなし、学びっぱなしでは、経験として積み上がりません。

行動は、増やすものではなく、育てるもの。

同じことを、もう一段深くやる。

それだけで、見える景色は変わります。

最後に

迷走していた僕がやめたことは、外に答えを探し続けることでした。

持ったものは、自分なりの判断基準です。

人生は、正解を選んだ人から進むのではありません。

基準を決めた人から進み始める。

もし今、「やりたいことが分からない」と悩んでいるなら、無理に答えを探さなくていい。

まずは一つ決めてみてください。

何を積み上げる人間になるのか。

どんな強さを育てるのか。

軸は、見つけた人から進むのではありません。

決めた人から進む。

努力は、自分を疑うためにするものではありません。

未来の自分を、強くするためにするものです。

そこから、すべては変わり始めます。

あなたの人生が今日も明日も素晴らしいものに変わることを祈って。

それでは、またお会いしましょう。

ご縁に感謝いたします。